ズッキーニ=槇原敬之説。(と、ズッキーニ販売のお知らせ)
大変ご無沙汰した。
前回の更新から1か月以上ご無沙汰したが、安心いただきたい、その間も世界は慌ただしく動いているし、野菜はむくむくと育っている。植物の生命力に感心しきりの毎日である。
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畑は、すっかり畑らしくなった。
ゴーヤは、植え付け後しばらく元気がなく、いよいよ「もうダメかな」と別れを覚悟したところで、急激に元気を取り戻した。今までの遅れを取り返すかのようにめいっぱい弦を伸ばし、上へ上へと突き進んでいる。
数種類のトマトは、いずれも元気だ。一週間みないだけで、脇芽が大変な太さになっている。トマトは放っておくと脇芽が伸びて収拾がつかなくなるため、一般的には脇芽を掻き取るのだが(芽掻き、という作業)、これが嫁には辛いらしく、苦虫を噛み潰したような顔で作業していた。「トマトがかわいそう」とのこと。
ただ、取った脇芽は、しばらく土に挿しておけば(挿し芽、という)また立派に根を張り、茎を伸ばし、実をつける。我が家のプランターでも、脇芽だったはずのやつが立派に根を張り葉を広げている。人間ではこうはいかない。植物は、すごい。
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今、ズッキーニがアツい。
どの野菜も同じぐらいの時期に種をまいたのに、ズッキーニだけがもう実をつけている。大幅なフライングである。初めての栽培で要領が分からず、大量に苗を作ったため、それはもうえらいことになっている。
ズッキーニは、キュウリと似た形状ではあるが実はカボチャの仲間、というのは有名な話で、蔓なしカボチャ、と呼ばれたりもする。
ヨーロッパでは結構前から親しまれていたが、日本に入ってきたのは1980年頃で、最近こそ家庭の食卓で見かけるようになったものの、日本のズッキーニの蜜月の歴史は、まだ浅い。
植物としてのズッキーニの見た目は、かなりおかしい。太く短い茎が真っ直ぐ上を向いて伸び、全方向にバカでかい葉が生える。その隙間を縫うように、やはり全方向に雄花と雌花が開く。茎がゆっくりと伸びるたびに葉が生え、花が開き、そんなことを繰り返しているうちに気付けば人間の背丈ほどの高さにまで到達したりする。蔓なしカボチャなんてかわいいものではない。
ズッキーニの不思議なところは、植物としてはグロテスクなくせに、やけに洒落た実をつける点だ。黒、緑、黄色などのカラーパターンに、縞模様が入ったり、丸みを帯びたり細長くなったり。食卓を鮮やかに彩るのに、これ以上使いやすい野菜はないんじゃないかとすら思っている。そんなズッキーニを、愛情を込めて、僕は野菜界の槇原敬之と呼んでいる(容姿から想像もつかない洒落たものを生み出す、という意味で)。
あまり知られていないが、ズッキーニは花を食べることも出来て、花ズッキーニなんて呼ばれている。大きくなり始めの実には、まだ花が残っていて、この状態の実も花ズッキーニと呼んだりする。おしべやめしべを取って、ソテーにしたり油で揚げたりするらしい。ただしこの花は、すぐに萎れてしまうので、おそらくスーパーに並ぶことはあまりない。花がついているズッキーニを見たら、新鮮だと思って良い。と思う。
そんな訳で、我が家は生産者の特権に預かり、花のついた新鮮なズッキーニを食しているが、これがまたうまい。毎日食しているが、一向に飽きない。ズッキーニが低カロリーで淡白な風味であることも幸いしているのだろう。優秀なやつである。
ズッキーニに負けじと、ゴーヤやトマトも花をつけ始めている。この夏は料理が楽しくなりそうな予感がする。
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そんなズッキーニ、欲しいという方がいらっしゃれば、例によってお届けします。値段はまだちゃんと考えていないのですが、スーパーの売値とそんな差がないようにしようと思います。
ほんとはきちんとシステマチックに売買出来ればいいのですが、そこは追って整えていくとうことで、しばらくはこのふんわりとした感じをご海容いただければ幸甚。
今回お届け出来る品種は2つ。
◯深い緑色をした、日本でもよく見る品種、”ダイナー”。
◯明るい黄色に洒落た白のストライプ、ヨーロッパ産の”GOLDMINE"。
異なる2食で料理に彩りを加えるだけでなく、日本の品種とヨーロッパの品種の食べ比べもできちゃいます。
花のついた新鮮なズッキーニを手に入れる機会はなかなかないと思うので、この機会にいかがでしょうか。ご連絡をお待ちしています。
※お届けする場合、商品代とは別に少し交通費をいただければ嬉しいです。前に豆を届けに東京湾を一周した際に、意外と交通費がかかるということに気づいた故のお願いです。なるべく無理なく野菜作りを続けていきたいなーと思っているので、ちょっとだけご協力ください。いつも感謝しています。
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