<だいこん>冬野菜の代名詞、だいこんについて
ときどき怖くなるほど、自分の記憶力が信用に値しない。
だいこんサラダを作るときも、だいこんおろしを擦るときも、ぶりだいこんを作るときも、まないたの上のだいこん一本を眼前にいつもわからなくなることがある。
「はて、煮物に適しているのは葉の方やっけ?先のほうやっけ?」
“大根 煮物 部位”って「何回聞くねん、ええ加減覚えろや」とgoogleさんが呆れ果ててても仕方ないと思ってる。ごめんな、反省はしてるけどいっつも忘れるねん。
宇宙から見たら小さすぎる悩みだが、自分でだいこんを育てることによって華麗に解決したのである。
だいこんは冬にスーパーで見かけることが多い。通年食べられる野菜やけど、冬のだいこんのほうが甘い。我々が2月に収穫しただいこんも、その甘さについ顔がほころんだほどだ。
では、なぜ冬のだいこんは甘いのか?
だいこんの9割は水分でできている。純粋な水は0度で凍るが、砂糖などを混ぜた混合水は0度以下にならないと凍らない。
だから気温が低いほど、糖分を溜め込もうとする働きが強くなるのである。
また地温は地表に比べて気温が高いため、土の中にあった部分(先端)はだいこん本来の辛味が残っているのである。
葉のほう・・・サラダなど生で食べるのに適している
真ん中・・・・煮物に最適
先端・・・・・味噌汁の具や漬物、薬味としてなど、辛さを活かした料理に
理由がわかれば絶対忘れへんやん!!!
自分で野菜を育てることで、“なるほどー!”と思うことに多く出会う。いままで料理をするとき、何気なく知っていた昔ながらの知恵に合点が行った瞬間などは、パズルのピースがぴたっと嵌ったときのように気持ちがいい。
他にもなにかきづきがあれば、「そんなこと知っとるわ!」と言われることも恐れずここで紹介したいなあと思っております。
自然の力のおかげで美味しく食べられる季節のものを、素材の良さを最大限活かせる食べ方で。大切にしたいことです。
ちなみに、大根役者ということばは、消化酵素の塊だから食中毒にならない(=当たらない)ことからそう言われるようになったらしい。
だいこん全然悪くないし、むしろこれ以上ないほどの長所やのに悪く言われててむっちゃかわいそうやと思わへん?
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